家族血圧の基準と役割について

血圧は一日の間は常に一定というわけではなく日内変動も起こします。また、環境や気分によっても影響を受けることから、刻々とその数値が変化していっているという特徴があります。血圧が高い状態が維持されると高血圧と診断されて知慮を行っていく必要が生じますが、一時的にその基準を越えてしまうということもよくあることであり、本当にいつも高い数値を示しているのかということは疑問に思ってみるべきことです。診療室での血圧は概して高めに出てしまいがちであり、家庭で測定するとそれよりも低い値が出るのが一般的です。また、測定機による違いが生じる場合もあることから、家庭で測定するためのガイドラインも提供されるようになっています。家族血圧では基準を低く設けてあり、高血圧と診断される基準も、治療を行う際の降圧目標も5mmHg低く定められているのが特徴です。動脈圧を正しく測れるということが重要視されるため、その測定器具や想定方法についても細かくガイドラインに規定されています。上腕にカフを巻くタイプの測定器を用いて、カフが心臓の高さになるようにして上腕を机などに置いて測定するというのが基本的な方法になります。安静後1、2分してから測るといううことも重要であり、運動や緊張による誤差をなくすことが目指されています。家庭で測定をする際にはばらつきが生じてしまいやすいことも多く、こういった細かなガイドラインが不可欠になっているのが実態です。しかし、家庭で測定をすることによって、医療機関に入院しなければ測定しにくい早朝や夜間の血圧を測ることが可能になります。こういった時間帯に血圧管理がなされない患者も多く、一日を通じて管理ができるようになるメリットがあるのです。

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