漢方薬などで防げる高血圧と治療法のない原発性肺症

血圧が高いということがわかると、その治療を行っていかなければならないという認識がなされるようになってきました。高血圧が引き起こす様々な合併症のリスクが認知されてきたからであり、高血圧の診断を受けなくとも、高めに感じたら対策を打ち始めるという人や、そもそも高血圧にならないように努力をしていこうという人が増える傾向にあります。原因がはっきりとしない高血圧は生活習慣や個人の体質から生じていると考えられており、食習慣や運動習慣の見直しによる生活習慣の改善や漢方薬による体質改善が個人レベルでもよく行われるようになってきました。高血圧治療薬としての立ち位置を得ている漢方薬こそないものの、漢方薬の中には症状を鎮める効果が期待されるものもあることから、その活用も予防や治療において有意義なものであると言えるでしょう。一方、原発性肺症のように二次性高血圧の場合には生活習慣や体質の改善が功を奏することはあまりありません。原発性肺症の場合には肺動脈が狭窄あるいは閉塞してしまっていることが原因となって血圧が高くなってしまっているという因果関係が明らかとなっているため、肺動脈を開くということができなければ根本的な解決にならないのです。その狭窄や閉塞の原因が明らかでないことも多く、治療を行うのが難しいために難病の一つとされています。しかし、プロスタサイクリン製剤の点滴静注による治療法が功を奏してきている状況があり、原発性肺症の患者もより良い生活を送れるようになってきています。しかし、生活習慣や体質に由来している場合とは異なり、根本的な治療が難しい状況は続いており、対症療法として有用性が高いものがようやく確立されつつあるのが現状なのです。

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